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日記の体験談を通じて、自分の思い、考えを主張していきたい。そんな意味をこめて、日記とコラムを融合させました
by sho_mizutani
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小説:第二話 DDH京都支社とS女

突然だが、僕の好みのタイプの女性は、一言でいうと”京女”だ。柔らかで少々品のある京都弁。おしとやかで、気配りを忘れない。笑顔がきれいで、それでいて、少しSっ気があるという、そういう女性が理想なのだ。用は、少しSっ気があればいいのだが(笑 僕も時にきついことを言ってしまうことがある。そんなときでも、傷つかずにいられてなんでも言い合える子がチョべりグって感じ。
彼女「な~、そこのリモコン取ってくれへん??」
「え~嫌や。すぐそこにあるやん。自分でとれよ」
彼女「めんどくさいんやも~ん。取ってや~!」
「俺だってめんどくさいわ」
彼女「取って~」
「嫌」
彼女「取れよ」
「自分で取れや」
彼女「・・・じゃあもう、うちみんなに自分が京都駅で迷子になって帰れんくなったのバラす・・」
「ちっ。わかったよ」



こんな恋がしたい    僕ってバカですか??
ハっとして目が覚めた。深夜のタクシーのなかで眠ってしまっていたようだ。なんて夢を見ていたんだろう、僕は。仕事のストレスか??こんな夢を見てしまうなんて・・・英才教育の弊害だろうか。でも、夢に出てきた女の子かわいかったなぁ。
ようやく京田辺についたが、もう夜も遅かったので、その日はホテルで泊ることにした。

翌朝、早速DDH株式会社京都支社へ向かった。
「へ~こじんまりとしてるけど、以外とキレイだな。」
この会社では僕が社長・・・にししし。もうニヤニヤが止まらない!
入り口には一人の女性が待っていた。きっと秘書だろう。

社長室にデカイ椅子に腰掛けた途端、僕は大きなため息を漏らした。大体荷物の整理もすんだし、ヘンリー社長に報告の電話でもするとしよう。
「もしもし?」
社長「あ~もっこりもこみち!?」
あんたいつからギャル男になったんだ!?
「はぁ・・あの、今ようやく会社につきました」
社長「おおそうか。どうだ?良い感じだろう、そっちの会社は」
「中もキレイなんでビックリしましたよ。そうそう、社員の子達もまたキレイで(笑)」
社長「なに!?今度詳しく教えろ。それより、もうすぐそっちの秘書がおまえに仕事を伝えにくるからな。準備しておけよ。」
「早速ですか?」
社長「なに。簡単な仕事だ。悪いな、俺は今忙しいんで、切るぞ。アディオスアミーゴー!!」
最後のフレーズの意味がわからない!やけにハイテンションだった。それに周りの雑音。間違いない、社長は今キャバクラにいる。弱みを一つ握った。

コンコン、とドアをノックする音。早速秘書のおでましか。
「はいりなさい」
「失礼します」
入ってきたのは、24歳くらいの若い女の人だった。なんでこんなにうちの会社は若くてキレイな社員が多いんだろう?答えはわかりきっている。ヘンリー社長がそういう子しか採用しないから。
リサ「支社長の秘書を勤めさせていただく、リサといいます。よろしくお願いします。」
「うん、よろしく。ところでリサ・・・ちゃん?」
リサ「はい?」
「リサちゃんはスピッツは好きかい?」
リサ「はい。大好きですよ。良い曲ばっかりですもんね」
「いいよね、あれ。得に寒いときなんか助かるんだから」
リサ「??」
「良く女の子が履いてるじゃん。」
リサ「そ、それは、あの・・」
「ってそれはスパッツやん!!」


長い沈黙が流れる。まだこの子にはレベルが高すぎたのかもしれない。なるほど、どうやらおしとやかな子のようだ。こういう子にはロマンティックなもので攻めるしかない。
「それはそうと、バレンタインデーもあっという間に終わっちゃったね」
リサ「はぁ・・・」
「そこでさ、なんでキスって、口で口をふさぐか知ってる?」
リサ「いえ・・」
「愛する2人に、会話はいらないからさ」
また沈黙か・・そう思った瞬間、
リサ「おまえの口をガムテープふさいだろか??え??」
わが耳を疑った。これではいけない。初日からこれでは。社長としての威厳を見せなければ。
「ごめんなさい・・・」


その日は一日中部屋の隅で泣いた。
スパッツのネタはそんなに面白くなかったのだろうか??

いくらなんでもドSは嫌・・・
by sho_mizutani | 2006-04-01 15:29 | しょうの小説
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